2025.09.12FRIリノベーション事例
70坪の家を50坪へ!大規模減築リノベーションで実現した快適な暮らし

こんにちは。設計室のジョージです。
皆さま、夏季休暇はいかがお過ごしでしたでしょうか?
旅行やご家族との時間でリフレッシュされた方も多いかと思います。
私は残念ながら休暇直前に体調を崩してしまい、自宅で療養する夏休みとなりましたが、その分しっかり回復できましたので、また新しい現場に元気に取り組んでいます!
さて今回は、大規模な減築リノベーションを行ったK様邸の事例をご紹介します。
「減築」とは?意外と知られていないリノベーション手法
リノベーションというと「増築」や「間取り変更」をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、今回ご紹介するのはその逆である「減築」。
文字通り「建物を小さくする」リノベーションのことで、
・掃除やメンテナンスの負担を減らしたい
・高齢になり生活スペースをコンパクトにしたい
・使わない部屋を整理し、効率よく暮らしたい
といった理由から、近年注目され始めています。
K様邸の減築リノベーション計画

K様のお住まいは築60年と築30年の建物がつながった延べ70坪以上の大きなお宅でした。
しかし、「広すぎて掃除が大変」「使わない部屋が多い」という課題があり、思い切って20坪の減築を行い、50坪へコンパクトにするという大規模なリノベーションをご決断されました。
K様の減築リノベーションのこだわりポイント


K様が特に重視されたポイントは次の3つです。
◾️耐震性・断熱性の向上で安心・快適に
築60年の建物は、耐震基準や断熱性能が現代とは大きく異なります。
K様邸ではまず耐震補強工事を実施し、大規模地震が起きても安心できる強い構造に改善しました。
さらに、外壁や屋根、開口部(窓)には断熱改修を行い、夏は涼しく冬は暖かい住まいに。冷暖房効率も格段に向上し、省エネ効果も期待できます。
古い家特有の「すきま風」や「寒さ・暑さ問題」を根本から解決できました。
◾️高齢のお母様のためのバリアフリー化
元々の建物は段差の多い間取りで、移動のたびにつまずくリスクがありました。
今回の減築リノベーションでは、床の高さを揃えて完全なバリアフリー住宅へ。
「年齢を重ねても安心して暮らせる家」をテーマに、安心感のある住環境を実現しました。
◾️木の温もりを感じるデザイン
機能面の改善に加え、K様が強く望まれたのは木の雰囲気を活かしたオシャレな空間づくりでした。
内装には無垢材や自然素材を取り入れ、木目の美しさや香りが感じられる仕上がりに。
リビングやダイニングには木の質感を活かした梁やフローリングを採用し、温かみのある居心地の良い空間が完成しました。
さらに、照明計画やインテリアも木の雰囲気に合わせてコーディネートし、機能性とデザイン性を両立した住まいとなっています。
減築リノベーションで実現した理想の暮らし
「減築リノベーション」はまだ珍しい工事ですが、ライフスタイルの変化に合わせて家のサイズを見直す、とても合理的な選択です。
K様邸も、機能性・快適性・デザイン性をすべて兼ね備えた住まいへと生まれ変わりました。
実際の施工写真とともに、ぜひご覧ください。
「減築」「バリアフリー」「耐震・断熱改修」などのご相談も承っておりますので、ご興味のある方はお気軽に展示場へお越しください。