こんにちは。無垢スタイル建築設計の立石です。
今回は「自然素材の上手な使い方」の中でも、特に人気の高い無垢材の取り入れ方についてお話しします。
「自然素材の家に憧れるけど、コストが心配…」
そんな方でも実現できる、予算に合わせた無垢材の上手な使い方をご紹介します。
無垢材リフォームを考える人が増えている理由
ここ数年、「自然素材リフォーム」や「木の家」というキーワードで検索する方が増えています。
住まいに使われる建材が多様化する中で、無垢材には以下のような魅力があります。
- 1.湿気を吸ったり吐いたりする調湿効果
- 2.年月とともに変化する美しい経年変化
- 3.足ざわりが心地よい温もりある質感
- 4.化学物質が少なく健康的な室内環境
こうした理由から、リフォームでも部分的に自然素材を採用するケースが増えているんです。
無垢材の上手な取り入れ方3つのポイント
部屋ごと・部位ごとに使い分ける
無垢材は「全部に使う」よりも「使う場所を選ぶ」ことで、費用を抑えながら効果をしっかり得られます。
例えば
- リビング → 家族が長く過ごす空間。無垢フローリングを採用
- 寝室や収納部屋 → 滞在時間が短いため建材フローリングでもOK
このように、生活時間の長さで部屋ごとに素材を使い分けるのがポイントです。
また、床だけでなく『床・壁・天井・ドア・巾木(はばき)・カウンター材』のような部位で変化をつけるのもおすすめです。
ちなみに、立石の自宅では、床・天井・カウンターなどで採用したのですが、居心地の良いリビングだけは天井に板を張ったり、カウンター材は床と同じ栗材にしたりと楽しんでいます。
求める効果の高い順に考える
無垢材を取り入れる際は、「何を重視するか」を明確にするのがコツです。
- 温度感:夏はサラサラ、冬はあたたかい床
- 空気環境:調湿性でカビや結露を防ぐ
- 肌ざわり・香り:木のぬくもりと自然の香り
- 見た目の美しさ:経年変化による味わい
研究では、部屋の約半分を自然素材で仕上げると、睡眠の質や集中力が高まるとも言われています。
(参考:慶應義塾大学 理工学部 伊香賀教授の研究)
小さな部分からワンポイントで取り入れる
「まずは試してみたい」という方には、ワンポイント採用がおすすめです。
例えば
- 飾り棚・ニッチのカウンター
- ベッドのヘッドボード
- キッチンの腰壁
- 壁掛けテレビの背面
- 棚板やカウンター材
フローリング工事の際、同じ材で棚やニッチをつくることも可能です。端材を活用して「キャットウォーク」をつくる方もいらっしゃいます。
無垢フローリングの種類と違い
単層(無垢)フローリング
丸太を削ってつくった一枚板。自然素材そのものの質感・香りを感じられる唯一のフローリングです。
- 一枚板タイプ:均一な長さ
- 乱尺タイプ:長短の板が混ざる自然な風合い
- ユニタイプ:短い板をつなぎ合わせたもの
複層(挽板・突板)フローリング
合板の上に薄くスライスした木材を貼り合わせたもの。
- 挽板フローリング:2〜3㎜の厚み
- 突板フローリング:0.8㎜前後の厚み
見た目は似ていますが、調湿性や足ざわりのやわらかさは単層無垢フローリングが上回ります。
自然素材は「少しずつ、無理なく」が正解
自然素材のリフォームは、すべてを変える必要はありません。
「まずはリビングから」「寝室だけやってみよう」そんな一歩からで大丈夫です。
実際に手で触れて、香りを感じて、素材の違いを体感してみてください。
無垢スタイルの岩槻体感モールでは、さまざまな無垢材や自然素材を直接ご覧いただけます。

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