こんにちは、建築コンサルタントの高橋です。
「マンションのキッチンを対面式にしたい」
「浴室を広げたい」
「洗面台の位置を変えたい」
そんなご相談をいただくことが増えています。
意外と知られていないのですが、マンションでも水まわり(キッチン・浴室・洗面台など)の位置変更は可能です! もちろん条件はありますが、理想の暮らしを叶える手段としてとても有効です。
今回は、マンションで水まわりの位置を変更する際の注意点や工事のポイント、そして実際の施工事例も交えて詳しくご紹介します。
マンションで水まわりの移動は可能?|基本的な考え方
マンションは構造上、水まわりの移設が難しいと思われがちですが、構造や排水経路を考慮すれば、位置やサイズの変更は可能です。
ただし、どこでも自由に移動できるわけではありません。以下の2つが大きなポイントになります。
水まわりリフォームの2つの重要ポイント
1. 排水管の移設可否をチェック
マンションでは、排水管は「パイプスペース(PS)」と呼ばれる共有部分に集約されており、この排水スペースとの位置関係が移設可能かどうかを左右します。
・パイプスペースに接続できる範囲内であれば移動可能
・遠くなる場合は「床を上げる」などの工夫が必要
・築年数や構造によって条件が異なるため現地調査は必須
2. 給水・給湯管のルート確保
水まわりの移動には、給水・給湯管を新しい位置まで通す必要があります。
・壁・床・天井内に新しい配管ルートを確保できるか
・分岐・勾配・水圧などの技術的条件をクリアできるか
これらもすべて、事前の調査と設計が重要です。
【事例紹介】対面キッチンから背面キッチンへ。暮らしやすさを重視した間取り変更
それでは、実際にキッチンの位置変更を行ったリフォーム事例をご紹介します。
●リフォーム前のお悩み
もともとは対面キッチンでしたが、「ダイニングをもっと広く使いたい」「収納を増やしたい」というご要望から、背面キッチンへ移設するプランに変更しました。

●リフォーム後の変化
工事前の写真です。

工事後の写真です。


・キッチンを家具のように美しく配置し、ダイニングと一体感のある空間に
・移設後のキッチンスペースはゆったりと広々
・元キッチンの位置にはパントリーとワークスペースを新設
・収納力も家事動線もアップ!
家族のライフスタイルにぴったりな空間へと生まれ変わりました
マンションの水まわりリフォームは「現地調査」がカギ!
ここまでご紹介してきた通り、マンションでの水まわりの移動には、配管や構造の条件確認が欠かせません。
そのため、まずは現地を拝見し、配管経路や構造を調査することがスタートです。
「どこまで移動できるのか」「どんな方法が最適か」をプロの視点でご提案させていただきます。
【イベント情報】水まわりリフォーム相談会を開催します!
2025年8月2日(土)・3日(日)
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水まわりリフォームやマンションの間取り変更をお考えの方は、ぜひこの機会にご来場ください!理想の暮らしを一緒にカタチにしていきましょう。
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