2025.10.02THUスタッフ日誌
住宅デザインに欠かせない「光」の工夫
こんにちは!
設計室の大和田です。
家づくりにおいて、照明計画や自然光の取り入れ方はとても重要なポイントです。
同じ間取りでも、光の入り方や照明の配置によって、空間の印象や心地よさは大きく変わります。
自然光を活かした建築デザインは、住宅だけでなく、美術館や教会といった公共建築にも数多く見られます。
今回はその中でも、光の使い方が特に特徴的なフィンランドの教会建築3選をご紹介します。
住宅設計のヒントとしても役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 光の教会 ― ミュールマキ教会 & パキラ教会


建築家ユハ・レイヴィスカが手掛けた「ミュールマキ教会」と「パキラ教会」は、縦に伸びる光の帯が印象的な建物です。
天井や壁に設けられたスリットから自然光が降り注ぎ、まるで“光の教会”と呼ぶにふさわしい神秘的な空間を演出しています。
さらに、ガラスブロックの角度を変えて乱反射させたり、光のスリット裏に色付きパネルを配置することで、反射した光に淡い色彩が加わるなど、光と照明の融合が巧みに計算されています。
外観とのギャップに驚かされる、体験型の建築デザインです。
2. 岩の教会 ― テンペリアウキオ教会


別名「岩の教会」と呼ばれるテンペリアウキオ教会は、巨大な岩をそのままくり抜いてつくられた圧巻の建築です。岩肌を活かした空間の上には銅板で覆われたドームがあり、その周囲の隙間から自然光が柔らかく差し込みます。
壮大でありながら過度に明るすぎない、ほどよい明るさが保たれているのが特徴で、自然光の使い方が非常に参考になります。
3. 静けさを体現する ― カンピ礼拝堂


「静寂の礼拝堂」とも呼ばれるカンピ礼拝堂は、木の温もりを活かしたデザインとトップライトから差し込む自然光が特徴です。
外観はモニュメントのような存在感があり、内部に入ると神秘的な光が静寂な雰囲気をつくり出します。
住宅でもトップライトを効果的に配置することで、落ち着きや安心感を与える空間づくりのヒントになります。


光のデザインを住宅に活かすポイント
フィンランドの教会建築はスケールが大きく、そのまま住宅に取り入れるのは難しい部分もあります。
しかし「自然光の入り方」「照明との調和」「反射光の使い方」といった要素は、住宅デザインにも十分活かせます。
例えば、
- ・スリット窓からの採光
- ・トップライトによる自然光の演出
- ・照明と自然光を組み合わせたバランス設計
これらを工夫することで、暮らしの質を高める住まいづくりが可能です。
光を意識した住まいづくりを
日常生活の中で、美術館や教会を訪れると「光のデザイン」の奥深さに気づかされます。普段何気なく感じている光も、建築デザインにおいては重要な役割を果たしています。
私たちの住宅設計でも、照明と自然光をどう取り入れるかを大切にしています。
ぜひ実際の空間で体感してみてください。
現在、現場見学会を随時開催中です。光と空間の関係性を直に感じられる貴重な機会となっておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。

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#照明計画