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2020.01.06MONスタッフ日誌

雨樋修理で出会えた素敵なお話

明けましておめでとうございます。
無垢スタイルのリノベリフォーム 立石です。

今回は、昨年のクリスマス前にお伺いしたお客様の素敵なお話をご紹介させていただきます。

私が新人の頃からのお付き合いのあるS様から、
「裏にお住まいのKさんが、雨樋が壊れて困っているから電話してほしい。」
とご紹介のお電話をいただきました。

2年前の屋根工事のご近所挨拶時にお話ししたことのある方でしたのでよく覚えていました。

K様は、80歳の女性で一人暮らしをなさっています。

そんなK様が三重県で過ごしていた学生時代。
戦後間もない頃、ちょっとしたきっかけからはじめたアメリカ人のアンさんとの文通が今日現在までで『68年間続いている』というのです。

「英語も話せない、書けない。そんな自分が、今こうして生きて来られたのはアンのおかげ。」

このK様は若くして息子さんを亡くされ、ご主人にも先立たれて一人暮らし。

「もうすぐクリスマスだから、アンに送るプレゼントを考えている時間が楽しい。
でもね、雨の日に聞こえる樋からバシャバシャ落ちる雨水の音が煩わしいから、あと何年生きていられるか分からないけど、煩わしいものは取り払って残りを生きたい。
だから屋根と雨樋をどうにか直してほしいのよね。」と。

それさえ直して貰えれば、好きなことだけ考えて生きていけるとおっしゃるのです。

最近では、お孫さんがK様の想いを継いでくれて、孫同士での文通がはじまったそうです。

68年から、その何十年先へと続いていくのでしょう。

戦後の物資の少ない時代から、細々と続けて来られたそうですが、海を越えたアメリカに心のつながる友がいるというのは素敵なことだと思いました。

「本当は、そのお孫さんと渡米してアンに会いたい。それが私の夢であり心の支え。」

「その分のお金を屋根に使うのだから、しっかりお願いしますね。」

今年83歳になる自分の母を思い出しました。
一日一日の大切さ。その意味合いが深くなりました。

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